広告宣伝費ゼロでマスコミに載る広報マーケティングの方法 25 記者クラブという方法

広告宣伝費ゼロでマスコミに載る広報マーケティングの方法
25記者クラブという方法

プレスリリースを書いて、ターゲットメディアを突き止めて、それからどうすればいいですか?と聞いてくる方がおられます。今の私は、え?と思ってしまいます。どうすればってマスコミに送るしかないじゃないですかと言いかけて、自分が7年前広報デビューした頃のことを思い出しました。そうでした、初めて送るとき、確かにそんなことを考えていました。プレスリリースを書いたもののどうすればいいかわからず不安でした。マスコミに送ればいいと思ってはいましたが、いきなり住所に送っていいものなのか?そもそも郵送でいいのか?何か特別な方法があるのか?次々と疑問が湧くのですがほぼ引継ぎがなかったので、思考停止になったままただ固まっていました。マスコミの誰にどう訊けば教えてくれるのか?そもそもそんなことでマスコミに電話してもいいのか?どの部署に電話すればいいのか?東京本社に聞くべきなのか?大阪本社でもいいのか?

本屋さんに行って広報・PRの本を探しました。7年前、広報PR実務の本はたったの3冊しかありませんでした。難解な広報理論の本はあるのに、プレスリリースをどこに送ればいいのか具体的に書いている本はほぼ皆無でした。 
それを書いていた数少ない本が、今も尊敬する山見博康先生の「小さな会社の広報・PRができる本」でした。私はこの本で、広報PRの「イロハのイ」を教えてもらいました。今の私があるのはこの本のおかげです。たまに読み返すとあちこちに下線がひっぱってありなつかしく思います。この本を読みながらマスコミの誰にも相手にされずひとりで悶々と残業し夜中までプレスリリースを書いていました。この本は「広報に最も必要なもの、それは情熱」という基本を私に叩きこんでくれました。さて、本題に戻りましょう。プレスリリースをどうやって送るか?

マスコミに何のコネもない中小企業・個人事業主は、①記者クラブにプレスリリースを「投げ込み」するか、②狙ったメディアに直接プレスリリースを送るか、大きく分けてこの2つしか方法はありません。じっと待っていて取材申込が来ることはまずありません。行動あるのみです。

①記者クラブを知っていますか?

記者クラブとは、国や都道府県や主要都市などを継続的に取材するために、大手テレビ局や新聞社が中心となって作った組織です。全国の国の省庁、各都道府県庁、県庁所在地や主要都市の市役所には必ずあります。もともと省庁や都道府県、主要都市を取材するための組織ですが、一般企業や個人のプレスリリースの配布も可能です。
東京都なら都庁記者クラブ、大阪府なら大阪府政記者会、大阪市なら大阪市政記者クラブ、私の住む兵庫県なら兵庫県政記者クラブ、神戸市なら神戸市政記者クラブという名前で、各都道府県・主要都市の広報部署の隣に部屋があるケースが多いようです。
その他、大都市では商工会議所に記者クラブがあります。メンバーは都道府県や主要都市の記者クラブとほぼ同じです。読売・朝日・日経などの全国紙、NHK・日本テレビ(系列)・テレビ朝日(系列)などの地元テレビ局、共同通信社・時事通信社・地元ラジオ局などです。

記者クラブには「読売新聞」「フジテレビ」など各メディアごとにプレスリリースを入れる「箱」が多いところで3段✕10列=30個くらいと並んでいます。プレスリリースをマスコミに配布したい人は、この箱に1部ずつ投げ込むのがルールです。(いわゆる「プレスリリースの投げ込み」)。
いまだにメールではなく紙のプレスリリースを投げ込むというスタイルです。なんてアナログなんだろうと最初は思いました。しかし、郷に入りては郷に従え、やるしかありません。東京都庁記者クラブや大阪府政記者会はプレスリリースを実際に持参して自分で「投げ込み」をしなければいけません。兵庫県や他府県では郵送でもOKです。主要都市も都市により対応が分かれています。

記者クラブに「投げ込み」するときは、「PR手帳」やネット検索で電話番号を調べ、必ず3日くらい前に電話してください。
記者クラブによって「郵送可」などルールが異なりますので必ず確かめてください。
都道府県や主要都市の代表番号にかかることも多いので、受付の方に「プレスリリースを配りたいので、記者クラブをお願いします」と依頼してください。記者クラブにつないでくれます。つながったら、「幹事社」のメディアの方が電話に出ます。「幹事社」とはいわばその週(記者クラブによってはその月))の当番です。その方に「プレスリリースを配りたいのですが、どうすればいいでしょうか?」と、その記者クラブのルールを確認してください。親切に教えてくれるはずです。確認するポイントは、必要部数と申込と配布のルールです。

必要部数とは、その記者クラブの加盟社の数(=箱の数)です。必要部数の分だけプレスリリースをコピーしておく必要があります。
申込と配布のルールとは、「申込は配布する48時間前まで」とか「前日まで」とか、「配布は郵送でもOK」「郵送は不可」とか、「配布する前日までに到着すれば当日の10時に配布する」とか「配布当日の午前中までに到着すれば当日14時に配布する」とか、記者クラブによってルールが異なりますので、必ず確認してください。
中には、「申込は必ず配布する48時間前までに指定の用紙に記入してFAX」「配布は前日までに持参しなければ受け付けない」「申込・配布のルールを守れなければ除名」という超厳しい記者クラブもありました。

必要部数とルールが確認できたら、ルールを守って申し込み、訪問してください。記者クラブに嫌われたら広報の世界では生きていけなくなりますので、ルールは必ず厳守してください。
記者クラブに届けるときは、できる限り持参して訪問してください。「郵送可」の記者クラブでも、です。その場で幹事社の記者さんはじめその場に居合わせた記者さんと名刺交換できる絶好のチャンスです。遠慮せず記者さんに声をかけてみてください。忙しくなければ5分くらいなら話を聞いてくれます。興味を持ってもらえれば10分20分と話を聞いてもらえます。とにかくコツは遠慮しないことです。「礼儀正しくあつかましく」これが成功の秘訣です。もちろん迷惑そうにしておられたら即撤退してください。あつかましいのもほどほどにしておかないと相手にしてくれなくなります。(私が某新聞社で一時出入り禁止になったように・・・)
ちなみに、プレスリリースは封筒に入れたり、ファイルに入れたりする必要はありません。裸のまま各メディアの箱に入れてください。
(記者クラブによっては県や市の広報部署の方が全部預かって配布してくれるところもあります)プレスリリースが2~3枚になるときは左上ホッチキス留めにしてください。(※ホッチキスの針が記者さんの手を傷つけないようにセロテープを貼るなど工夫してください。

訪問したら、幹事社の記者さんや県や市の広報の方に「プレスリリースを配布したいのですが」と声をかけてください。箱のところまで案内してくれるか、広報の方が全部預かって配布してくれます。箱の中に自分で投げ込むシステムの場合は自分で1部ずつ箱に投入してください。
投げ込みが終わったら(広報の方に全部預けたら)、幹事社の記者さんや広報の方にお礼を言って退出してください。このとき記者さんに時間の余裕がありそうだったら「3分くらいお時間よろしいですか?」と声をかけて、できるかぎり10分しゃべるようにしてください。

幹事社以外にも他社の記者さんがいたら遠慮せずできる限り多くの記者さんと名刺交換とプレスリリースの説明をしてください。あくまで「礼儀正しくあつかましく」。名刺交換ができれば、個人の携帯電話番号とメールアドレスが書いてありますから、今後いつでも連絡できます。無理にしつこく話を聞いてもらう必要はありません。記者さんの様子を見て少しでも迷惑そうならすぐに話を切り上げてください。彼らは毎日〆切に追われています。今後いつでも連絡が取れるように好印象を残して去ることが大切です。悪印象を与えてこいつの電話には二度と出てやらないと思われたら終りです。絶対に関係を切られないようにしてその場を終えてください。

都道府県庁や主要都市市役所の記者クラブのプレスリリースはやってもムダというPRコンサルタントの方もいらっしゃいます。いちいち読んでないという理由です。私は今まで何度も記者クラブへの投げ込みでマスコミ掲載をゲットしてきました。記者さんが記者クラブのプレスリリースを読んでいないというのはウソです。少なくともまともな記者さんは必ず読んでいます。特に地方支局ではネタが少ないので間違いなく読んでいます。「あんたのところのプレスリリース、しょっちゅう来ているね。毎回読んでるよ」とI新聞社のA支局の記者さんに言われたことがあります。その新聞に掲載されたことはありませんでしたが、報われたような気がしました。

次回に続けます。

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