広告宣伝費ゼロでマスコミに載る広報マーケティングの方法 29「あなたのネタを欲しいと思ってくれそうなメディア」の突き止め方(増補決定版)

広告宣伝費ゼロでマスコミに載る広報マーケティングの方法
29「あなたのネタを欲しいと思ってくれそうなメディア」の突き止め方(増補決定版)

まずアマゾンや大きな書店で「広報・マスコミハンドブック PR手帳」の最新版を買ってください。日本パブリックリレーションズ協会が企画・編集しています。

ここに全国の新聞・通信社・テレビ局・ラジオ局・雑誌・業界専門紙誌・フリーペーパー・フリーマガジン・インターネットサイト・海外メディア・記者クラブのメディア名と住所・電話番号が掲載されています。これを見ながらあなたのネタを欲しがってくれそうなメディアの目星を付けましょう。

■新聞
新聞は主要都市に地方支局があります。「PR手帳」はそこまで網羅していないので、「iタウンページ」で検索し探し出してください。地方紙や通信社も同様に地域の支局を突き止めてください。

全国紙の中では、産経新聞が狙い目です。もともと中小企業のネタを積極的に取りが得てくれる傾向があります。発行部数が少ないので早くからWEBに注力し、ヤフーニュースに転載されやすいという実感があります。

■テレビ
テレビ局は番組ごとにチームで動いていますので、どの番組を狙うのか決めてください。
テレビ番組表を隅々まで見て、あなたのネタを欲しがってくれそうな番組を見つけるのです。一般的にはローカルニュース番組から狙うことをおすすめします。取り上げられる確率が高いからです。NHKの「首都圏ネットワーク」、日本テレビの「news every.」TBSの「Nスタ」、あたりはいかがでしょうか?

毎日放送しているので常にネタに困っています。あなたが大したことないと思っていても、マスコミから見たら興味深いネタかもしれません。自分の判断に捉われないようにしてください。

毎日のネタに困っているといえば、実はテレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」の「トレンドたまご」も同様です。最初から無理だろうとあきらめず挑戦してください。人気コーナーなので当然プレスリリースは殺到しています。ハードルは決して低くはありません。でも門戸は開かれています。テレビ東京の「ワールドビジネスサテライト」の番組ホームページに商品情報の応募フォームがあります。ぜひチャレンジしてください。採用されたら売上急増は間違いなしです。それも打席に立ってバットを振らない限り、バットにボールが当たることはありません。思いっきりバットを振り切ってください。当たればデカいですよ。

もちろん全国ネットの番組を狙ってはいけないと言っているわけではありません。あなたのネタがふさわしい番組なら、遠慮なくリストアップしてください。NHKの「あさイチ」、フジテレビ「めざましテレビ」、日本テレビ「ヒルナンデス」に取り上げられたら、波及効果は大きいでしょう。

毎日、ドラマやスポーツ以外の報道・情報系の番組をチェックして、あなたのネタがふさわしい番組を特定してください。時間がなければ、テレビ番組表を見てリストアップし、その番組のホームページを検索して研究してください

■雑誌
雑誌や業界専門紙誌は「PR手帳」で目星を付けてください。専門・業界紙誌にはあなたの知らないマニアックなものが数多くあります。「月刊星ナビ」「月刊総務」などあらゆる専門・業界紙誌があります。もし雑誌や業界専門紙誌についてさらに詳しく知りたければ「月刊メディアデータ一般雑誌版」(34000円)「月刊メディアデータ業界・専門版」(28000円)を参照する手があります。高価なので、国立国会図書館に電話して、必要部分だけFAXや郵送で送ってもらってください。

あなたのネタに合いそうなメディアがあったら、ネットで検索して編集内容や読者特性を研究してください。本屋さんにあれば実物を立ち読みし、できれば研究のため購入してください。

■専門・業界紙誌
ぜひおすすめしたいことは、業界・専門メディア、地方メディアを大切にすることです。かつての私もそうでしたが、ついつい業界・専門メディア、地方メディアを軽視する方が少なくありません。NHKをはじめとする東京のテレビ局、全国紙・ブロック紙(北海道新聞・中日新聞・西日本新聞)をはじめとする大新聞にあこがれる気持ちはわかります。私も載りたいです。

だからといって業界・専門メディア、地方メディアを決しておろそかにしてはいけません。本当に親身になって私たち無名の中小企業・個人事業主の味方になってくれるのは彼らです。業界・専門メディアはテレビ局や大新聞と違い、仲良くなったころに転勤ということはあまりありません。じっくりお付き合いできます。当然ながら業界情報・専門情報に詳しく、親しくなると競合他社の情報も教えてくれます。私もよく自腹でプチ贅沢なお寿司をランチでご馳走して広報のイロハを教えていただいたり、競合情報を教えてもらったり、自社の特集記事を書いてもらったりしたものです。記者さんも人間ですので気心しれた広報がいる会社の記事は大きくなりがちです。

テレビ局や大新聞も業界情報や専門情報は彼らのWEBサイトから入手しています。業界・専門メディアからテレビ局や大新聞に転載されることも少なくありません。

無名の中小企業・個人事業主はぜひ敷居の低い彼らとのお付き合いを深めてください。結果的にテレビ局や大新聞に載る近道になることもあります。

最近は紙の新聞・雑誌を発行しない、WEBだけの業界・専門サイトも増えています。中にはページビューの多いサイトもありますので、ときどきネット検索して探してみてください。

■産業紙
あと、業界・専門紙誌よりハードルは上がりますが、産業紙も狙い目です。日経系の日経産業新聞・日経MJに加え、日刊工業新聞。フジサンケイビジネスアイも押さえておきましょう。日経産業新聞・日経MJは、日経新聞の記者さんが兼務で記事を書いていますので、日経にプレスリリースを送れば掲載される可能性があります。日刊工業新聞・フジサンケイビジネスアイは、日経系の2紙と比べ私たち無名の中小企業も積極的に取り上げてくれます。ぜひ狙いましょう。

特にBTOCの商品をお持ちの企業には、日経MJの新製品欄をおすすめします。日経MJは月・水・金の週3回ですが、毎回10商品以上の新商品を掲載しないといけないので、かなりネタ集めに苦労しているようです。私も「合食」時代に何度も掲載していただきました。プレスリリースの送り先住所・宛先と送付方法が、新製品欄の下に小さな文字で書いてありますので、そこに送ってください。

■地方メディア
地方メディアも重要です。特に地方紙はその県では圧倒的なシェアを誇っています。地元での影響力も絶大です。県内各地にきめ細かく支局を張り巡らせています。田舎の支局に行くほどネタに困っています。田舎では大事件も大イベントもありません。ささやかなネタでも掲載してくれます。そこで記者さんと仲良くなっておけば、大きなネタのときに大きなスペースを確保してくれます。3年くらいで転勤しますがずっとお付き合いをしておいてください。県庁所在地にある本社に戻ってきたときには出世しておられます。菓子折り持ってご挨拶に行きましょう。ヤフーニュースに転載されることも少なくありません。

NHKや大新聞の地方支局も同様です。毎日放送・発行があるのでいつもネタを探しています。テレビのローカルニュース番組や新聞の地方版に掲載される可能性は大です。地方版に掲載された記事が全国版に転載される例も少なくありません。合食時代、日経関西版から日経MJ、そして日経全国版に転載されたこともあります。これを狙いましょう。(名付けて「出世魚作戦」)

仲良くなった記者さんがNHKや全国紙の東京本社に栄転すれば、全国媒体にデビューする可能性が広がります。私も神戸時代に仲良くしていただいた記者・ディレクターが東京転勤になってからもお付き合いいただいている方が何人もいます。

■通信社
通信社も必ず押さえておいてください。全国、いや世界中に支局を構えて独自の取材活動を行い、大手含め多数のメディアに情報を販売しています。地域ネタもきめ細かく拾ってくれます。私も共同通信にプレスリリースしてヤフーニュースに「報道連鎖」したことが何回もあります。

■みんなの経済新聞
あと忘れてはいけないのが「みんなの経済新聞」です。地域のビジネス&カルチャーニュースを配信する全国各地の情報サイトのネットワークです。東京なら「新宿経済新聞」「シブヤ経済新聞」「銀座経済新聞」、大阪なら「梅田経済新聞」「なんば経済新聞」など、各都道府県にあります。ここからヤフーニュース・地域カテゴリーへの転載を狙うのが、広報関係者しか知らない常套手段です。私も何回もこの手を使って成功しました。

■ヤフーニュース
ヤフーニュースの狙い方をここでいったんまとめておきましょう。以下の4つは私が実際に経験した事例です。

➊みんなの経済新聞
大阪市立中央図書館の展示イベントが「図書館と本屋の違い」という興味深い内容だったので、「なんば経済新聞」へのプレスリリースをお勧めしたところ掲載され、狙い通りヤフーニュースに転載されました。
あるボランティア団体の鹿児島でのイベントも当時の大河ドラマ「西郷どん」に関連づけたユニークな内容だったので、「鹿児島経済新聞」へのプレスリリースをお勧めし、ヤフーニュースに転載されました。
➋地方紙
「日の出医療福祉グループ」の「子連れ勤務」を神戸新聞にプレスリリースし、大きく掲載され、ヤフーニュースに転載されました。
同じく「日の出医療福祉グループ」の「八代亜紀さんが介護施設向けにオンラインライブ」という記事も神戸新聞に掲載され、ヤフーニュースに転載されました。
➌通信社
「日の出医療福祉グループ」の「地域サッカー選手が介護施設で勤務」という記事は、まず共同通信社から配信され、西日本新聞など地方紙7紙に掲載された後、ヤフーニュースに転載されました。
➍産経新聞
「日の出医療福祉グループ」の「地域サッカー選手の雇用を前年比倍増」という記事は、産経新聞に掲載された後、ヤフーニュースに転載されました。

こうしてヤフーニュースに転載された記事を列挙してみてわかることは、いずれも「社会性」「公共性」の高いネタだということです。ヤフーニュースは、初代編集長の元読売新聞大阪経済部の奥村倫弘さんの掲げた「『社会性」』『公共性』の高いニュースを厳選してお届けする」という編集方針が脈々と生き続けていることを感じますね。皆さんも「社会性」「公共性」の高いネタづくりを心がけてください。ヤフーニュースがあなたを待っています。

■無料配信サイト
ネットの無料配信サイトという手もあります。実は私もつい最近まで軽視していました。ところが、知人が私のメルマガを読んでプレスリリースを作成し無料配信サイトに送ったところ、いくつかのサイトに掲載されミニ報道連鎖が起きました。それを見たい大手企業から商談が舞い込むなど、なかなか侮れない効果が挙がっています。valuepressなど有料配信サービスの無料プランやフジサンケイビジネスアイのサイトなどがあります。

競合他社のメディア掲載実績を調べて、そのメディアを狙う方法もあります。競合他社のホームページに記載されていないかチェックしてみてください。大きな図書館にある「新聞記事データベース」で調べる手もあります。

次回に続けます。

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