広告宣伝費ゼロでマスコミに載る広報マーケティングの方法

１3 あなたはなぜそれをするのか？

➎記載内容=６Ｗ５Ｈ
　これは、そのままプレスリリースの本文になっていく部分です。いわゆる５Ｗ１Ｈに１Ｗ４Ｈをプラスしたものです。

ＷＨＯ（誰が）
貴社またはあなたご自身です

ＴＯ　ＷＨＯＭ（誰に）
➌で設定したターゲットです。

ＷＨＥＮ（いつ）
新製品の発売日や新サービスの開始日、イベントやキャンペーンの開始日などです。必ず日付・曜日まで正確に書いてください。テレビもネットニュースも時々刻々と更新されます。新聞も朝刊と夕刊で全く同じ記事が載ることはありません。日付のないプレスリリースはニュース
ではないのです。

ＷＨＥＲＥ（どこで）
商品やサービスならどこで売っているのか、全国の主要スーパー・コンビニなのか、ネット販売なのか、明記してください。イベントなら開催する会場の名称・住所・アクセス方法を正確に書いてください。それがなければ取材に行きたくても行けません。

ＷＨＡＴ（何を）
まず最初にお客様への独自の提供価値を記入してください。ここのところを間違えないでいただきたいのですが、あくまでも「お客様にとっての提供価値」を書いてください。お客様のどんな悩み・お困りごとを解決するのか、お客様にどんなベネフィットを提供するのかを書いてください。
それを実現するスペック的な性能・機能・特長・品質・成分・原材料等々は、その後の「商品（製品）概要」に記入してください。「商品(製品)概要」には、その他、名称・仕様（内容量や規格・寸法等）、発売日・価格・販売ルート・販売目標などを記載します。イベントやキャンペーンであれば、その企画概要を記載します。具体的には、開催日・開催場所・開催形式・内容・申込方法などです。

ＷＨＹ（なぜ：志・想い）
「ドラマを引き出す５つの質問」の➊動機・キッカケと➋志・想いの内容が入ります。
　「あなたはなぜそれをするのか？」
ここで、「社会的な課題とそれを解決したいという想いでこの商品・サービスを開発した」といった社会性のある志・想いを書いてください。単に自社商品の宣伝をしたいという動機・想いだけではマスコミに取り上げられることは困難です。　　

ＨＯＷ（どのように：手段・方法）
「ドラマを引き出す５つの質問」の➌成功と➍失敗の内容が入ります。
新商品の開発秘話、開発担当者の苦労話、仲間とのチームワークなど、失敗・挫折からの大逆転成功ドラマにマスコミの記者さんは動かされます。

ＨＯＷ ＬＯＮＧ（期間）

ＷＨＡＴの中でも触れましたが、キャンペーンやイベントなどの期間です。

ＨＯＷ ＭＡＮＹ（数量）
販売達成数量や販売目標数量、など、具体的な数値で公表できるものを入れます

ＨＯＷ ＭＵＣＨ（金額等）
販売目標金額や決算発表時の売上高・営業利益・有利子負債・投資計画など具体的な金額では発表するものです。　
　
ＨＯＷ ＩＮ ＴＨＥ ＦＵＴＵＲＥ（今後のビジョン・方針）
「ドラマを引き出す５つの質問」の➎理想・夢の内容が入ります。
「あなたはそれを通じてどんな世の中を実現したいのか？」
ＷＨＹ（なぜ：志・想い）と同様、自社の儲けしか考えていない場合は、マスコミの記者さんから敬遠されます。マスコミの記者さんが取り上げたくなる大義名分を掲げてください。

➏ニュースバリュー
プレスリリースを書き始める前に、マスコミの掲載される６つの条件にあてはまるかどうか、確認してください。
セールスチラシのようなプレスリリースばかり送っていると、そのうちマスコミの記者さんから相手にされなくなります。

➐プレスリリース後、目的達成する手段
プレスリリース第一弾を送って空振りだった場合の二の矢、三の矢は考えていますか？違う切り口での第２弾、第３弾のプレスリリースも用意しておいてください。プレスリリースは同じネタでも切り口を変えて何度でも送ることができます。一度でダメだったとしても、違う切り口であれば掲載されるかもしれません。粗製濫造にならないようであれば、二度三度トライしてみてください。

また、マスコミに掲載された場合にホームページにアクセスしてきた人を摑まえて離さない仕掛はしていますか？せっかくの見込客をみすみす手ぶらで返す手はありません。お土産をあげて末永くお付き合いしていきましょう。詳しくは第四章でお伝えします。
　
次回に続けます。

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