広告宣伝費ゼロでマスコミに載る広報マーケティングの方法 23 メディアリストを作ろう

広告宣伝費ゼロでマスコミに載る広報マーケティングの方法
23 メディアリストを作ろう

プレスリリースの送り方をご説明します。実はこの送り方がきわめて重要です。駆け出しのころ、私はその重要性をまったくわかっていませんでした。記者さんが欲しいと思っていないネタをムリヤリ売り込みに行き、しつこく食い下がり、嫌がられていました。

今考えると最初からアプローチを間違えていました。そのネタを欲しいと思ってくれそうなメディア・記者さんを探し出すことが先決です。そのメディア・その記者さんにプレスリリースを送れば、歓迎されることはあっても嫌がられることはありません。WIN・WINです。まったくストレスがありません。私も押し売りしなくて済むし記者さんもネタをゲットできて助かります。お互いに嫌な思いをすることがなく感謝し合う関係になります。いかにこの状態を実現するか、それが広報担当者の腕の見せ所です。

「ネタを欲しいと思ってくれそうなメディア・記者さんを探し出す」、プレスリリースの送り方のキモはここです。これができればあとは単純作業です。物理的に持参するか、FAXするか、メールするか、郵送するか、手段を決めて粛々と作業を実行するのみ、です。

第二章でご紹介した「戦略整理シート」は作成されましたか?「ターゲット」を緻密に設定し、「ターゲットメディア」=「ネタを欲しいと思ってくれそうなメディア」を突き止めましたか?メディアを徹底的に研究しできる限りきめ細かく規定してください。

テレビなら番組名、コーナー名、、新聞なら新聞名、掲載面、雑誌なら雑誌名、掲載欄を特定してください。

次に突き止めた「ネタを欲しいと思ってくれそうなメディア」のリストを作成します。

(「合食」メディアリストの例)

メディアリストの作成方法に厳格なルールなどありません。ご自身の使い勝手の良いように決めてください。私はエクセルを使用し「一般メディア」と「業界専門メディア」のシートを個別に作成します。

一番左側のA列に、「新聞」「テレビ」「雑誌」「ラジオ」「ネット」別に具体的な会社名を記入します。
例:日経新聞、NHK、日経BP社、・・・

その右のB列には、部署名
例:(新聞社なら)東京本社経済部、(テレビ局なら)制作局/報道局、(雑誌社なら)具体的なメディア(「ビークル」という)名

C列には、(テレビの)番組名
D列には、担当者肩書
E列には、担当者名
F列には、担当者携帯電話番号
G列には、担当者の個人メールアドレス
(わからなければ空欄にしておき、分かった時点で記入)

H列には、担当部署の固定電話番号
I列には、担当部署のFAX番号
J列には、担当部署の住所

その他、適宜追加してください。

このとき業界・専門メディア、地方メディア、を決して忘れないようにしてください。かつての私もそうでしたが、ついつい業界・専門メディア、地方メディアを軽視する方が少なくありません。NHKをはじめとする東京のテレビ局、全国紙・ブロック紙(北海道新聞・中日新聞・西日本新聞)をはじめとする大新聞にあこがれる気持ちはわかります。私も載りたいです。

だからといって業界・専門メディア、地方メディアをおろそかにしてはいけません。本当に親身になって私たち無名の中小企業・個人事業主の味方になってくれるのは彼らです。業界・専門メディアはテレビ局や大新聞と違い、仲良くなったころに転勤ということはあまりありません。じっくりお付き合いできます。当然ながら業界情報・専門情報に詳しく、親しくなると競合他社の情報も教えてくれます。私もよく自腹でランチをご馳走して競合情報を教えてもらったり、自社の特集記事を書いてもらったりしたものです。記者さんも人間ですので気心しれた広報がいる会社の記事は大きくなりがちです。

テレビ局や大新聞も業界情報や専門情報は彼らのWEBサイトから入手しています。業界・専門メディアからテレビ局や大新聞に転載されることも少なくありません。無名の中小企業・個人事業主は敷居の低い彼らとのお付き合いを深めてください。結果的にテレビ局や大新聞に載る近道になることもあります。

地方メディアも重要です。その県では圧倒的なシェアを誇っています。県内各地にきめ細かく支局を張り巡らせています。田舎の支局はネタに困っています。田舎では大事件も大イベントもありません。ささやかなネタでも掲載してくれます。そこで記者さんと仲良くなっておけば、大きなネタのときに大きなスペースを確保してくれます。3年くらいで転勤しますがずっとお付き合いをしておいてください。都会の本社に戻ってきたときには出世しておられます。菓子折り持ってご挨拶に行きましょう。ヤフーニュースに転載されることも少なくありません。

通信社も必ず押さえておいてください。全国、いや世界中に支局を構えて独自の取材活動を行い、大手含め多数のメディアに情報を販売しています。地域ネタもきめ細かく拾ってくれます。私も共同通信にプレスリリースしてヤフーニュースに連鎖したことが何回もあります。

あとは知る人ぞ知る「みんなの経済新聞」。地域のビジネス&カルチャーニュースを配信する全国各地の情報サイトのネットワークです。東京なら「新宿経済新聞」「シブヤ経済新聞」「銀座経済新聞」、大阪なら「梅田経済新聞」「なんば経済新聞」など、各都道府県にあります。ここからヤフーニュースに転載されたことも何回もあります。絶対押さえてくださいね。

次回に続けます。

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