広告宣伝費ゼロでマスコミに載る広報マーケティングの方法
7 マスコミに掲載されるネタの創り方①
マスコミに掲載される6つの条件、やってはいけない「鉄の掟」については、お分かりいただきましたでしょうか。
それでは、いよいよ具体的なネタ創りに入っていきます。
え?もう考えているネタはある?ネタ創りの話はいいから、早くそのネタをどうプレスリリースに書けばいいのか教えてくれって?
ちょっと待ってください。もしかして皆さんは1回だけマスコミに載ることを考えているのですか?もしそうなら、その考えはあらためていただかければいけません。
私は皆さんに1回だけではなく、何回もマスコミに載っていただきたいと考えています。そして、一発花火のブームで終わるのではなく、永続的に売れ続けるしくみを完成させていただきたいと思っています。
ですから、1回や2回くらいのネタでは全然ネタが足りないのです。どんどんネタを見つけ、創っていかなければいけないのです。
これからそのネタの見つけ方・創り方をお伝えしていきたいと思います。
①ネタの見つけ方
まず、ネタの見つけ方ですが、とにかく自社の強み・長所・差別化ポイントを思いつくままできるだけ数多く書き出してみてください。と言ってもやみくもに考えるのは効率が悪いですから、見つけるための切り口を次に挙げます。
1経営者・社員などの人的資産
2特許・技術・研究・受賞などの組織資産
3協力会社・ネットワークなどの関係資産
4機械・工場・原材料などの有形資産
5経営・人事・行事などの経営資産
そんなところでしょうか?
この後、それぞれの切り口について詳しく解説していきます。
1経営者・社員などの人的資産
経営者が一番の名物社員、そんな中小企業は多いのではないでしょうか。一代で会社を立上げて大きくした創業経営者。時代に適応し会社を発展させた二代目、三代目。歴史と伝統に新風を吹き込んだ中興の祖、第二の創業を断行した革命的経営者。いろんなタイプがいると思いますが、経営者が先頭に立って会社の顔となることは、社員全員のモチベーションアップにもつながります。
また、会社の製造技術面を引っ張る熟練技術者、研究開発をリードする製品開発者、会社の売上の屋台骨を支えるトップ営業マンなど、会社の宝物がいるはずです。その方たちを取り上げてみませんか。話を聞いてみると、今まで全然知らなかったその人のすごさが見えてくるかもしれませんよ。
私がお手伝いした会社でも、百分の一ミリ精度で金属難削材を複雑形状に切削加工できる熟練技術者がいました。業界で初めて海外工場を建設して一気に売上を拡大した塗装会社もありました。プラスチック成形の金型製作技術では大阪NO1の技術者社長もいました。
そこまでいかなくても、地域では意外なことで有名な名物社員とかいませんか?ボランティアで地域のリーダーをやっているとか、仕事には役に立たないが独特な特技を持っていて会社の人気者になっているとか、そんなことでもマスコミに取り上げられる可能性があります。
2特許・技術・研究・受賞などの組織資産
貴社ならではの特許はありませんか。独自の技術はありませんか。ユニークな研究をしていませんか。どんな小さな賞でも受賞歴はありませんか。
社内にいるとそれが当たり前なのでなかなか気づかないのですが、業界では当たり前でも社外のマスコミから見たらびっくりするような技術だったりします。
私がお手伝いした会社でも、日本初の医療手術支援ロボットなど高難度塗装では日本有数の塗装会社もありました。特殊なプラスチック成形分野で日本一の技術を持つ会社もありました。
そこまでいかなくても、印刷会社で紙の断裁技術には絶対の自信があるとか、チラシの商品写真の切抜技術ではどこにも負けないとか、何か貴社がお客様から選ばれる理由があるはずだと思います。それをあらためて洗い出してみてください。
3協力会社・ネットワークなどの関係資産
大阪の中小企業が団結してロケット打ち上げに協力した「まいど1号」はマスコミに大きく取り上げられました。
私がお手伝いした会社でも、先ほどご紹介した塗装会社は、自社が発起人となって日本パウダーコーティング協同組合やアルミニウム合金材料工場塗装工業会を設立し、業界全体の発展を推進しています。特殊なプラスチック成形会社は業界団体とのネットワークを構築し、その業界における製品需要を一手に受注しています。
そこまでいかなくても、長年築いた販売代理店網があるとか、同業他社同士で繁忙期にさばき切れない受注をお互いに融通し合う「ヨコ請け」ネットワークがあるとか、そんな当たり前と思っていることでも、やり方によってはマスコミに取り上げられる可能性があります。思いつくものを全部棚卸してみてください。
次回に続けます。
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