広告宣伝費ゼロでマスコミに載る広報マーケティングの方法
5 マスコミに載る6つの条件(詳細)
掲載される6つの条件は、何となく感覚的にご理解いただくことができたと思いますが、あらためて解説いたします。
①Surprise(意外性・希少性・独自性)
意外性・希少性・独自性とは、「世界初」とか「業界最高」といったトピックスのことです。「世界初」はなかなかハードルが高いと思いますが、「業界初」とか「東京初」のように範囲や地域を絞り込めばどうでしょうか?「業界最大」とか「横浜最速」でもかまいません。客観的な裏付けさえあればぜひプレスリリースのタイトルに入れましょう。マスコミの記者さんの目を引くのは間違いありません。
「世界一」になったスパコンの「富岳」や「日本初」となった医療手術支援ロボットの「HINOTORI」などSurpriseのあるネタは、、テレビや新聞、ネットニュースなどで大きく取り上げられました。
そこまで大きな扱いにはなりませんでしたが、「ケンミンの焼きビーフン」は「最も長く販売されている焼きビーフン」としてギネス世界記録に認定され、マスコミに掲載されました。「ギネス世界記録」というお墨付きは強力です。もちろんどんな記録かにもよりますがマスコミ掲載確率はかなり高くなると思います。
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②News(時流性・季節性)
時流性とは、世の中のトレンドにマッチしているか、sるいは、トレンドを先取りし波を創り出すような兆しはあるか、ということです。
もちろん新型コロナウイルス感染拡大に伴うトレンドが圧倒的に多いと思います。オンライン、テレワーク、ワーケーション、巣ごもり消費。医療従事者応援、非接触、すぐに思いつくものだけでもたくさんあります。
一方で以前から継続しているトレンドも少なくありません。SDGs、働き方改革、ⅮX,AI,脱炭素、ⅬGBTなど、コロナの影響で加速したものも目につきます。
こうしたトレンドにからめてプレスリリースを配信することは、マスコミ掲載確率アップにきわめて有効です。マスコミの読者・視
聴者が興味を持ちそうなことは、マスコミとしてもいち早くキャッチして報道したいからです。自分たちがトレンドを先取りしリードする存在でありたいのです。特ダネを取りたいという記者魂がうずくのです。
「オンライン居酒屋」は、飲食店の苦境を応援したいというニーズにもマッチして、多くのマスコミに取り上げられました。やはりトレンディなネタは強いです。
季節性というのも、定番です。
お正月には初詣、そして成人式、節分にバレンタインデーと続く季節の風物詩、催事はその時期が来ると必ず取り上げられます。
この季節性にからめてユニークな情報発信ができれば、マスコミ掲載確率は確実にアップします。
「オンライン初詣」や「オンラインおみくじ」など、時流性と合わせてネタを創ると新しもの好きのマスコミの記者さんは必ず飛びついてくれます。
③のSocial(社会性・公共性)
社会性とは、社会的な問題・課題に関連しているということです。先ほどの時流性にもあてはまるものが多いですが、SDGs、脱炭素、ⅬGBTなどは、特に社会性の強いネタです。
「オンライン診療」や「医療施設への寄付」など、初めて話を聞いた時点で「これは間違いなく掲載される」と確信していました。
そのくらい「社会性」ネタは強いです。
なぜなら、マスコミの記者さんたちは「自分たちは社会の公器である。社会の木鐸(社会を教え導く人)である。世の中に社会的な課題を提起し、その解決を促すことが使命だ」という意識をどこかで持っているからです。
公共性とは、社会性とも似通っていますが、特に行政など公共的な組織や団体がからんでいるということです。地方自治体や農協、商工会議所などをからめると、マスコミに掲載されやすくなります。「東京都後援」とか「さいたま市協力」などの名義を取ってイベントをするとか、「おおやけ」のお墨付きをもらうことは極めて有効です。「お上」のやることは民間に大きな影響を与えるので、マスコミが注目しているからです。
私も地域の社会福祉協議会を巻き込んでネタを創ったところ、正式なプレスリリースをする前に取材が決まり、即新聞に掲載されたことがありました。社会貢献になるような活動であれば、公的な組織といえども意外と簡単に協力していただけますので、ぜひアプローチしてみてください。
④Drama(ドラマ性・人間性)
ドラマ性とは、志を立て、失敗や成功を繰り返しながら、夢や理想の実現のために奮闘している生きざまのことです。
テレビの「情熱大陸」「プロフェッショナル」「カンブリア宮殿」などを思い浮かべてください。、お分かりいただけると思います。人間の血と汗と涙が満載の人間ドラマ、マスコミの記者さんはこういう話が大好きです。
「ケンミンの焼ビーフン」も「オンライン診療」も「オンライン居酒屋」も、それだけでもマスコミに載ると思います。でもそこに「焼きビーフンの開発秘話や60年の歴史」や「オンライン診療のしくみを確立するまでの試行錯誤」「オンライン居酒屋を始めるまでの飲食店の苦境、常連さんの応援、オンライン居酒屋成功のポイント」といった周辺の物語、ドラマも合わせてプレスリリースすることにより、取り上げられる時間の長さやスペースの大きさを拡大することができます。
逆にその要素が無ければ掲載されないかもしれません。「ギネス世界記録」「オンライン診療」「オンライン居酒屋」いずれもそれほど珍しいことではありません。他でもやっていることです。しかし、このドラマだけは唯一無二の独自ネタなのです。マスコミの記者さんが共感・感動してくれるのはここなのです。
⑤Local(地域性)
地域性の代表的なものは、地域の特産物、地場産業、、地方自治体。地元の有名大学などと関連した地域おこしにつながるようなトピックスです。
青森県の弘前大学との産学連携で、青森特産のリンゴを使用した商品開発をしているというプレスリリースを配信したところ、狙い通り地元の地方紙で一面トップ記事になりました。同じ一面に載ったトランプの写真よりも大きく掲載され、社内は大いに盛り上がりました。
⑥Merit(実利性)
実利性の代表的なものは、視聴者・読者プレゼントです。マスコミも、もちろん、お客様である視聴者・読者を大切にしています。機会があれば何らかのメリットを提供して還元したいと思っています。
自社の本業である報道でお役に立ちたいということが基本ですが、一方で目に見える読者への特典も定期的に提供しています。
ここに乗っかることができれば、話は早いです。「困った時の読者プレゼント」というのは、広報PRの定番です。それほど大きなスペースではありませんが、注目度は高いです。これをキッカケに自社商品のファンになってもらえるなら、10個や20個の商品提供など安いものです。ぜひ、トライしてください。
次回に続けます。
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