広告宣伝費ゼロでマスコミに載る広報マーケティングの方法
15 プレスリリースはひな型通りに書け②
➏写真・図表等ビジュアル
「タイトル」の下あたりの目立つところに、「タイトル」の内容が一目でわかるような写真、図表等のビジュアルを掲載します。多忙な記者の関心を引くため、文字よりはるかに多くの情報を一瞬で伝えられるビジュアルはできるだけ挿入したいところです。
➐リード
マスコミに伝えたい情報は何なのか?
一言で言うのが「タイトル」
5W1Hで言うのが「リード(概要)」です。「戦略整理シート」でまとめた6W5Hのうち5W1Hを簡潔に記載します。
一つの文章で網羅しようとすると長くて読みづらくなりますので、まず、WHO→WHEN→WHERE→WHATまでをこの順番に書いてください。次に、HOW→WHYと続けます。長くなる場合はHOWで一文、WHYで一文としてください。
何度も言いますが、相手は一日一人多ければ500通のプレスリリースを見ます。「タイトル」「リード」で、「取材する価値あり」と思わせなければいけません。ぜひ端的にニュースバリューを語る練習をしてください。
➑本文(独自の提供価値)
➒本文(商品概要・企画概要)
➓本文(背景・社会的課題・志・想い)
⓫本文(失敗・苦労話・克服要因)
⓬本文(成功・課題の解決・成功要因)
⓭本文(理想・ビジョン・今後の方針)
「本文」には「戦略整理シート」でまとめ た6W5Hの内容を、➑~⓭の順に記入してください。
⓮問合せ窓口
・会社名、部署名・担当者名(ふりがなも)(姓と名の間は半角アケ)
・担当者電話番号・メールアドレス・FAX
・住所
・HPのURL
を記載してください。
できれば、広報担当者として、24時間365日対応する覚悟を決めていただき、
・携帯電話番号
も明記してください。
マスコミの方は、24時間365日対応する態勢で動いています。事件はいつ起こるかわからないからです。地震はいつ起こるかわかりません。犯罪もいつ起こるかわかりません。コロナはいつどうなるか予断を許しません。
そのために記者さんは交代で夜勤し、夜中に何かあれば即出動します。ボヤボヤしていると他のマスコミに出し抜かれます。特ダネを逃す(特オチ)は絶対に避けなければいけません。
記者さんはふつうのサラリーマンとは違います。コロナをキッカケにようやく「ワークバランス」が言われるようになったそうですが、最前線のトップ記者にとっては「夜討ち朝駆け」が当たり前です。
広報PR担当にも翌日の朝刊の裏取りのため、夜8時9時まで確認の電話がかかってきます。プレスリリースを配信して2~3日はプライベートな約束は入れない方が無難です。それに対応してはじめて、「こいつは本気だ、本気で広報に取り組んでいる」と広報PR担当として認めてもらえます。覚悟を決めてくださいね。
⓯会社概要
これが中小企業にとっては、死活的に重要です。
会社名・本社所在地住所・代表者名・設立年月日・資本金・業務内容・売上高・従業員数等できるだけ詳しく書いてください。会社の理念や想い、ビジョンや戦略・方針等を書くのも◎です。
なぜなら、マスコミの記者さんは無名の中小企業・個人事業主であるあなたの会社の名前すら、見たことも聞いたこともないからです。私は、電話で何回も聞き返されました。
「すみません、もう一度、会社名を言ってもらえますか?」
それでなくても忙しいのです。有名企業、一流企業のニュースを追いかけるだけでも忙しいのです。トヨタやパナソニック、ソフトバンクや楽天、ユニクロやセブンイレブンのネタを逃したら人事評価にも大きく響きます。なぜ、無名のあなたのニュースを取り上げなければいけないのか、その理由を上司に納得してもらわなければ絶対に掲載されないのです。そのために、社会性が重要だとか、想いや志が大切とか、今後の理想・ビジョンを入れるとか、くどくどと書いてきたのです。
あなたは、この「会社概要」で、
「私はまじめに世の中のためにこつこつとお役に立てる商品サービスを提供してきた者です。このプレスリリースに書いたことはウソ偽りない真実です。決して怪しい者ではありません」
ということを説得しなければいけません。
でなければ、ただ単に自分勝手な商品の押し売りをしてくる広報PRオンチ(かつての私)と思われ、相手にしてもらえなくなります。最後まで気を抜くことなく、記者さんに応援してもらえるように、「会社概要」を書きましょう。
できれば自社に関するあらゆる情報を網羅した「ファクトブック」も作成してください。いつでも自社の何を聞かれても答えられるように、「ファクトブック」には、経営戦略から役員プロフィールまでの自社の重要事項、市場、業界、競合まで、自社のすべてを記載しておいてください。何かの拍子に「ファクトブック」を活用し、記者さんの質問に即座に答えたら、間違いなくあなたの株が上がり、記者さんから何かと頼りにされるようになります。それを目指してください。
次回に続けます。
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