2023年5~6月、介護食・嚥下食専門の料理教室「EatCareクリエイト」の広報を支援し、ヤフーニュース・NHK神戸・読売新聞・朝日新聞・神戸新聞・中国新聞・沖縄タイムス・山口新聞・コープステーションに取り上げられました。
言語聴覚士が運営する介護食嚥下食専門の料理教室 EatCare(イートケア)クリエイト(兵庫県尼崎市、代表 川端 恵里⦅かわばた えり⦆)は、毎月「Happinessランチ」と銘打って、介護食・嚥下食を提供しています。
https://eatcare-create.com/
食べること、飲み込むこと、噛むことに困難があっても、親しい人と外出・外食を楽しむという当たり前の暮らしを実現できるよう、町なかの隠れ家カフェで、カフェごはんを提供しているのです。
酸素ボンベを携えながら久しぶりの外食を楽しむ高齢のご夫婦や、口腔底がんの手術後初めて外での食事をした父娘、病院や高齢者施設で食べる障がいのある人を支援している医療介護関係者など、来店する客層は様々です。
食べる障がいがある人も、その家族も、安心して外出・外食を楽しむことができるHappinessランチは、どんな人でも「食べれた!」という感動がある空間です。食べながら会話を楽しみ、笑顔の輪が広がっています。
【背景】
病気や障がいがあっても、介護が必要な高齢者であっても、美味しいものを食べたい・食べさせてあげたい気持ちは誰にでもあります。
しかし、食べることに支援が必要な方は、食べたいものや食べる場所を選べないことも多いのが現実です。
加えて、介護食・嚥下食を提供する飲食店はまだ非常に少なく、しかも言語聴覚士が関わっていることで安心感を得られる(喉つまりなどの事故防止)お店はさらに少ないのです。
食べたいもの、美味しいものを「食べれた!」という経験ができないまま、人生の幕を閉じる場合も少なくありません。
【内容】
ランチで提供する料理は、噛む力や飲み込みの機能の低下があっても食べられるように、歯ぐきで噛めるものから、舌でつぶせる程度まで柔らかく調理しています。
病院・高齢者施設での24年の摂食嚥下リハビリテーションの臨床経験のある言語聴覚士が自ら調理し、噛む力、飲み込む力など個別に細かい調整をしています。
【介護食・嚥下食とは】
介護食・嚥下食は一般的には馴染みのない食事形態ですが、嚥下障がいのある方でも飲みこみやすく、歯の無い方でも噛めるように、やわらかさ、のどごしのよさ、なめらかさ、まとまりの良さなどに配慮することで、食べやすく調理した食事形態です。
【意義】
このHappinessランチは、病気や障がいがあっても当たり前に外出外食を楽しむ機会の創出となり、引きこもりがちな療養生活に豊かな時間をもたらしています。
管理栄養士資格を持つボランティアスタッフがおもてなし。病院や施設では話せない日々の食事の困りごとの相談に応じる場面もあります。
食べることに困っている方々に、毎回、喜んでいただいています。
【今後の方針】
今後も食べる機能の障がいのある方でも、人生最期まで食べたいものを食べられるように、介護食嚥下食の料理教室事業、地域住民に向けて介護食嚥下食の調理実習や、摂食嚥下障がいについての講座の開催など、さまざまな取り組みを進めていく予定です。